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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第4章  不思議な感情


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「はぁんっ、んんっ」
 店の裏手にある、ラブホ街の一軒。
 今回も、自分で普通の部屋を選んだ。
「あんっ、はんっ」
 客はさっきから、乳首だけをしゃぶっている。
 色々なフェチがあるだろうから、普通と思えるセックスなら、どんなやり方でもいい。
 この客も3時間ほどで1度帰ったが、閉店後に待ち合わせをした。
「あぁんっ」
 乳首を軽く噛まれ、ビクンと体が跳ねる。本当に軽くだから、痛みは感じなかった。
 その後も、乳首責めが続く。私は、自分でも解るくらいビショビショなのに。
「はぁっ、あんっ」
 ヒリヒリするくらい乳首を責められてから、やっと挿入。既に体は高められていて、男性器が早く欲しかったくらい。
 抜き挿しの度、グチュグチュという音。
「梨香ちゃんは、いやらしい子だね。こんなに濡らして」
「ヤぁんっ、あぁっ」
 乳首を責めるのは上手かったが、挿入は普通。勿論、気持ち悦いが。
 ふと、瀧澤のことを思い出してしまった。
「んんっ、はぁんっ」
 もしかして瀧澤は、あの店のシステムを知らないのかもしれない。同伴すれば、22時までに入ればいいことや、女の子を買えることも。
 私も説明はしなかったが、セックスについては一応裏の話だ。客はみんな、噂や人から聞いて店にやって来る。
「あぁっ、ヤぁんっ」
 客の呼吸が速くなるのが解り、大袈裟に感じている振りをした。
「梨香ちゃん。イきそう? イく?」
 無粋なことを訊いてきたが、私は頷きながら喘ぐ。
「はぁんっ、あんっ、ヤぁんっ」
「イくよっ? イこうっ?」
 客がイく寸前に、私はイった振り。
「はぁっ……。んんっ……」
 こんなことにまで、慣れてしまった。だがそうでなければ、あの店で上手くやって行かれない。
 演技だとしても、客にバレず、喜ぶならいいだろう。
 シャワーを浴びながら、また瀧澤が頭に浮かぶ。
 彼は、どんなセックスをするのだろう。
 きっと、優しいはず。複数プレイを望んでいると思った私が、馬鹿だった。絶対に、そんな人ではない。
 ここに来て色々な客を見てきたから、最初から解ってあげれば良かったのに。
 客に5万貰い、タクシーで寮まで帰った。
 歩けない距離ではないが、セックスの後はやはり疲れる。


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