この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第4章 不思議な感情
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
「はぁんっ、んんっ」
店の裏手にある、ラブホ街の一軒。
今回も、自分で普通の部屋を選んだ。
「あんっ、はんっ」
客はさっきから、乳首だけをしゃぶっている。
色々なフェチがあるだろうから、普通と思えるセックスなら、どんなやり方でもいい。
この客も3時間ほどで1度帰ったが、閉店後に待ち合わせをした。
「あぁんっ」
乳首を軽く噛まれ、ビクンと体が跳ねる。本当に軽くだから、痛みは感じなかった。
その後も、乳首責めが続く。私は、自分でも解るくらいビショビショなのに。
「はぁっ、あんっ」
ヒリヒリするくらい乳首を責められてから、やっと挿入。既に体は高められていて、男性器が早く欲しかったくらい。
抜き挿しの度、グチュグチュという音。
「梨香ちゃんは、いやらしい子だね。こんなに濡らして」
「ヤぁんっ、あぁっ」
乳首を責めるのは上手かったが、挿入は普通。勿論、気持ち悦いが。
ふと、瀧澤のことを思い出してしまった。
「んんっ、はぁんっ」
もしかして瀧澤は、あの店のシステムを知らないのかもしれない。同伴すれば、22時までに入ればいいことや、女の子を買えることも。
私も説明はしなかったが、セックスについては一応裏の話だ。客はみんな、噂や人から聞いて店にやって来る。
「あぁっ、ヤぁんっ」
客の呼吸が速くなるのが解り、大袈裟に感じている振りをした。
「梨香ちゃん。イきそう? イく?」
無粋なことを訊いてきたが、私は頷きながら喘ぐ。
「はぁんっ、あんっ、ヤぁんっ」
「イくよっ? イこうっ?」
客がイく寸前に、私はイった振り。
「はぁっ……。んんっ……」
こんなことにまで、慣れてしまった。だがそうでなければ、あの店で上手くやって行かれない。
演技だとしても、客にバレず、喜ぶならいいだろう。
シャワーを浴びながら、また瀧澤が頭に浮かぶ。
彼は、どんなセックスをするのだろう。
きっと、優しいはず。複数プレイを望んでいると思った私が、馬鹿だった。絶対に、そんな人ではない。
ここに来て色々な客を見てきたから、最初から解ってあげれば良かったのに。
客に5万貰い、タクシーで寮まで帰った。
歩けない距離ではないが、セックスの後はやはり疲れる。