この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第5章  店の裏側


 まだ若いからか、こういった場所には慣れていないという感じ。
 黒服に亜由美の指名を頼むと、すぐに来てくれた。
「ありがとうございます。おじゃまします」
 亜由美は木村の隣に座り、名刺を渡している。勿論、瀧澤にも。
 3人は水割り。私はいつも通りビールで乾杯した。
「あの……。この前は、ごめんなさい。今、店を辞める、準備をしてます……」
 瀧澤に耳打ちする。
「いつでも、いいよ。待ってるから……」
 瀧澤も耳打ちしてきた。
「あー。2人で、内緒話してるー。私達も、仲良くしましょう?」
 そう言った亜由美が、笑いながら木村に寄りかかる。
 楽しい雰囲気。
 亜由美もやたらとベタベタするわけではなく、軽いボディータッチをしながら木村と話している。
 木村も、満更ではない様子。段々と話すようになり、亜由美と笑い合っている。元々は明るい性格のようだ。
「梨香ちゃん。良かったら……。お店が、終わったら、食事にでも、いかない? 疲れてなければだけど……」
「はい」
 疲れていても、瀧澤の誘いは大歓迎。
 マンションの件があるせいではない。瀧澤となら、ずっと一緒にいたいと思ってしまう。
 優しさに、癒される。
 この前は無理矢理ラブホに連れ込み、「抱いて」などと言ったかもしれない。ラブホに着いてから寝るまでのことは、記憶になかった。
 だが客とのセックスについては、絶対に話していないはず。何故かそれだけは、自信があった。
 一緒にいたい。と思うのは、恋なのだろうか。
 今までの彼氏達は、20代までだった。夜な夜な遊び回るが、盗みや恐喝などの悪いことはしない。私が中学生でなければ、ただみんなで夜の街を楽しんでいただけ。
 繁華街と言っても、都心から離れた場所はさほど賑やかでもない。結局コンビニの前や、ファミレス。誰かの家で集まっていただけ。
 それは、家に帰りたくなかったから。
 父親は最初こそ怒っていたが、もう諦めたように無視し始めた。母親も、兄も同じ。
 だから私は、瀧澤に父性を求めているのだろうか。
 親子と言うほどの、歳の差ではないが。
 何にせよ、愛情を求めているのは自分でも感じられた。


/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ