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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第5章 店の裏側
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
今日は給料日のため、女の子の集合は21時半。だから今日だけは、みんな同伴が出来ない。それは、客達も理解してくれていた。
全部でこんなにいたのかと思うほど、女の子達が集合している。
この前の、瀧澤とのアフターは楽しかった。
行ったのは、この近くの小料理屋。場所柄、朝まで営業している店は多い。アフター客を狙ってのことだろう。
食事も美味しいし、話すのも楽しくて、ビールが進んでしまった。
店のおごりのお礼と、瀧澤もどんどん呑ませてくれる。少し酔っただけなのに、心配して寮の前まで送ってくれた。
「では、今月の売り上げ上位の発表をします」
支配人の周りに、女の子が集まり出す。
「売り上げ1位は、梨香さんです」
みんなの拍手の中、支配人から封筒を受け取る。
1位なのは、誕生日のお蔭だろう。あの日1日で、どれくらいの売り上げだったのだろう。
2位は麗華で、3位は明菜。発表はそこまで。後はそれぞれに給料袋を受け取る。
「え……」
受け取った給料袋が、思っていたより薄かった。
中をトイレでこっそり数えると、13万しか入っていない。
袋には、間違いなく“梨香”と書いてある。売り上げが1位なのに、たったこれだけなんて。
私は、支配人の所へ行った。
「支配人。私のお給料、間違ってませんか?」
「ああ。梨香さん、ちょっと来て」
そう言われ、一番奥の事務室へ行った。
雑然としたこと務室のソファーで、向かい合って座る。
「私、もっと多くありませんか? 売り上げ1位だったのに、13万て……」
「まず、無断欠勤を2回したよね?」
支配人がファイルを見ながら話し出す。
「それで、40万のペナルティー」
「40万!?」
「そう。後は……」
支配人が、ページを指で追っている。
無断欠勤したのは、瀧澤をラブホに連れ込んだ日。他には、4Pの日しか思い当たらない。
麗華さんや客に、頼んだはずなのに。
そのことを支配人に言うと、本人が連絡しなければ無断欠勤になると言われた。
「後、無断欠勤した日に指名が入ると、1つにつき2万のペナルティー」
あの頃は、指名が多かった。それが全て、マイナス2万になるなんて。1日10万は、軽く超えるだろう。