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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第6章 新たな試練
番号順に並ばされ、入って来たのとは違うドアから、女性の後を着いて出る。
そこは、眩しいライトが当たる狭いステージ。客席のような場所に、たくさんの男達が座ってこちらを見ている。
彼らがオークションの客で、私達が商品。
そんな感覚さえ、殆ど何もない部屋の10日間で、完全にマヒさせられている。
私は、売られるためにここへ来た。
ステージを2周してから元の部屋へ戻ったが、チャイムが鳴ると1番から1人ずつステージへ出て行く。出て行った子は、戻って来なかった。
「3番梨香。お前の番だ」
ステージへ出ると、別の黒服に中央に立たされる。
もう、どうでもいい。そう思えたのは、この10日間のせいだろう。
《3番梨香。17歳。156cm。バスト86。Dカップ。ウエスト55。ヒップ88。非処女のため、1億からです》
どこからかアナウンスが流れ、客から金額らしき声が上がる。
「1億3百!」
「1億5百!」
私の金額だろうと思い、頑張って、少しだけ笑顔を見せた。
「1億7百!」
「では、3番梨香。1億7百で……」
「1億5千!」
急に値が上がり、声がかかった方を向くが、ライトが眩しくて良く見えない。
「はい! 3番梨香。1億5千で落札です!」
それだけで、私は黒服に後ろの出口から出された。
連れて行かれたのは、今まで暮らしたのとは別の部屋。絨毯はあるが、普通のベッドが半分を占めるほどの狭さ。
ベッドの上には、自分で服を入れた袋があった。
元の服を着て、ベッドに座る。
少しして排気口からシューと音がし始め、私は車の中でのように、意識が薄れて行った。