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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第6章 新たな試練
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
目を覚ましたのは、柔らかいベッドの上。
眠らされているうちに、またどこかへ運ばれたのだろう。
そのまま見回すと、ワンルームの広い部屋には全てが揃っていて、あの店の寮にも似ていた。
起き上がる気力も無くいると、ノックの後に青年が入ってくる。
「目が覚めた?」
「は、い……」
「起きられる?」
言われて、私はゆっくりと体を起こした。
服は着ている。ベッドの足下には自分の靴が揃えてあった。
「今日から、俺が君のご主人様だから。買われた意味が、解ってるんだよね?」
「はい……」
「いい子だ。じゃあまずは……」
ご主人様が大きなクローゼットを開け、中から新品の服などを出してベッドに置く。
「これに着替えて」
ベッドから降り、服を脱ぎ始める。
出された服をよく見ると、クラシカルなメイド服。ニーソックスとガーターベルトもあった。
ガーターは、客との同伴の時に何度か身に着けたことがある。
「全裸に着るんだよ」
「はい……」
多分、何を言っても無駄だろう。そう思い、素直に全裸になってから衣類を身に着けた。
「ん。似合ってる。処女じゃなくても、俺は気にしないから。その方が、楽でいいから」
オークションでも、わざわざ“非処女”とアナウンスされていたのを思い出す。
「10日間も、オークションを待ってたんだってね。疲れただろ? 今は、休んでていいから。後で、メイド長の愛(あい)をよこすよ。詳しくは、愛に聞いといて。じゃあ」
確かに、精神的にボロボロだった。
会いたい瀧澤のことさえ、もう無理だと諦めている。
暫くすると愛というメイドが来て、この屋敷のシステムを色々と教えてくれた。仕事があるからと、細かいことはメモにも書き記して置いていく。
愛は、優しい話し方で接してくれていた。彼女も何か理由があって、オークションで買われたそうだ。
だが、品が良い雰囲気。多分、どこかのお嬢様だったのだろう。店で色々な客を見てきたから、解るようになっていた。
愛が言っていた、“ご主人様に気に入られれば、時給が上がる”という言葉。それは、セックスをしてのことだろう。そうでなければ、私を1億5千万円も出して買わなくていい。