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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第6章 新たな試練
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
あっという間の4年。
順応しようと決心すれば、毎日が楽になれた。
愛と交代のお蔭で、セックスは多くても週に3度。その他にも触られたり見られたりはするが、笑顔も自然に出るようになっていた。
ある日の自分達の夕食後、玄関の方から話し声などが聞こえてくる。
私は今日の当番で、夕食のワゴンを厨房へ戻した後、近くまで行ってみた。
大きな玄関が開け放たれ、少女を抱えたSPの姿。横には大学を卒業し、つい先日23歳になった三男の姿。
初めてのメイドを買って戻ったのだろう。
「ああ、梨香。お疲れ様」
「お帰りなさいませ」
三男に声をかけられ、頭を下げた。
少女の顔は見えなかったが、制服姿からして高校生のようだ。
自分の個室に戻るため、後を着いて行くようになってしまう。すると少女は、ずっと空いていた5号室に入れられた。
今来たばかりだから、彼女の経緯は全く解らない。
明日から同じメイドとして暮らすのだから、今三男に訊く必要もないだろう。
5号室を気にしながらも、自分の個室である1号室へ戻った。
新しいメイドは、美桜(みお)という名前。
17歳で処女らしく、最初から何もかも嫌がっていた。普通なら、当たり前だろう。
新人には、メイド全員が優しく接する。それは、自分が買われて来た時の気持ちを思い出すから。
来たばかりの美桜は、メイドともあまり話そうとしなかった。その気持ちもよく解る。特に処女なら余計にそうだろう。
最短1週間で、自分のご主人様。三男に処女を奪われることになるのだから。彼女にとっては、短いカウントダウン。
だが処女を捧げた途端大胆になった美桜は、後に、救世主へと変わることになる。それは、他のメイド誰もが考えもしなかった。
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
美桜が来てから1年が過ぎた頃、私のご主人様である長男が、超有名企業の四菱(よつびし)の令嬢と婚約が決定。
正式な結婚までまだかなり先だが、この屋敷を出て行けば、私と愛はどうなるのだろう。
恋や愛では無いが、ある程度ご主人様に好意を持った今、捨てられるようで淋しかった。
ご主人様は、結婚まで令嬢とセックスはしないと言っている。令嬢は、それを真摯だと受け止めているよう。