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SWEET POISON「奴隷メイドオークション」番外編
第8章 真実の想い
「最後に、スーパーに寄っても、いいけど。まずは、家具屋に……」
和哉の顔が、紅くなっていく。
「とにかく、出掛けよう? 支度して?」
「うん」
コーヒーを飲み干し、お互いの部屋へ行った。
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
和哉の車で出かけ、まずはブランチ。
テラス席で食事を始めたが、私達はどう見られているのだろう。
親子ほどは歳も離れていない。彼は若く見えるし。兄弟にしたら、歳が離れすぎているだろう。
それなら、恋人か、夫婦。
そんなことを考え、1人で勝手に照れてしまう。
恋人。
和哉から、過去に何人か恋人がいたことは、5年前に聞いている。
やきもちを焼くほど、子供ではない。やはり彼にも、私に会うまでの道のりがあって当然。
それは、お互いの心にしまって置けばいいだけ。
昨夜セックスをしてから、モヤモヤした思いが吹き飛んだよう。
和哉は、私を愛してくれている。それは、私も同じ。
会いたくて、会いたくて、来てしまったが、それで良かった。もしも会わずにいたら、複雑な感情を抱えたまま生きて行っただろう。
ブランチを終えると、次に行ったのは大きな家具屋。高級そうな店構え。
「何買うの?」
「いや……。今のじゃ、狭い、から……」
何も解らずエレベーターに乗ると、着いたのは寝具売場。見本のベッドが並んでいる。
「ベッド?」
「あ、ああ……」
確かに彼のベッドはシングルで、2人で寝るのには狭い。
だが2人でベッドを選びに来るなど、いかにもという感じで、少し恥ずかしかった。
それでも、着いて歩く店員は慣れたもの。ダブルベッドのいくつかに座らせたりして、和哉も真剣に選んでいた。
彼がやっと選んだのは、クイーンサイズの物。それに、布団とケットと枕。
「250万……」
つい、呟いてしまった。
店員とカウンターへ行き、和哉が手続きを済ませる。その間にコーヒーを出される親切さだが、こんな金額の物を買うなら、ケーキも付けて欲しいくらいだ。
エレベーターの中で、今の和哉のベッドは、一応、私の部屋へ運ぶことに決まった。
届くのは明日。セッティングも、全てやってくれるそうだ。
帰りにスーパーへ寄り、今度は私の出番。
そう思ったが、和哉は高い肉を買いたがる。