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会えたから
第32章 そして、運命の人が
リョウと久しぶりに会うことになった。
ヤスにも来てもらおうと思ったら、仕事が忙しすぎて都合がつかないという。

リョウは二人でいいって言ったけれど、私が落ち着かない。

タマキちゃんとの話になるのは分かっているから他の友達を呼ぶのも気が引ける。。。あーでもない、こーでもない。と思っている内に、約束の日が来てしまった

地元は何かと目立つので、会社近くの居酒屋へ行く。ちょっとガヤガヤしていて半個室になっていて、ナイショ話にはちょうど良かった

「話ってタマキちゃんの事?」私が聞くと

「タマキが別れて欲しいっていうんだ」

「何で?」

「好きな人が出来たって」

「え?え?何その展開!!」

「ミオ、俺どうしていいか分かんない。。。」

「リョウはどうしたいの?」

「だから、どうしていいかわかんないって言ったじゃん!」半泣きのリョウ

私は弱っている男というのがものすごく嫌いなので、無性にイライラしていた

「タマキちゃんは、リョウの子供を妊娠して流産して、リョウ実家にいたんだよね?たった半年足らずでなんでこんな展開になってるの?」

「俺がミオに再会して浮かれてたのを知ってたのかも」

「え?私?」急に矛先が変わって驚く

「あのさ私は、あの夜を最後にリョウに会う気はなかったんだよね。だから携帯も変えたし、通勤電車も変えた。たまたまだけど実家も引っ越したし。私さ、リョウが思ってるような子じゃないのよ。セフレがいるような最低な女なの。だから私の事はキッパリ忘れてタマキちゃんと向き合って欲しい。」
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