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第3章 シャーク

まるで、その高級ソープランドの経営者のような振る舞いである。

金額を聞いた智広は言葉もでなかった。

たかだが一回のセックスをするだけで六万円も取るなんて世の中どうかしている。

そんなことを考えていると智広の頭に一つの疑問が浮かんだ。

「一つ訊きたいんだけど」

「いいぞ、なんでも訊いてくれ」

「どうして、わざわざ入浴料とサービス料を別に表示してるんだ？　俺みたいに入浴料を見ただけで入店する勘違いな客もいるだろ」