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第3章 シャーク

ふっと鼻で笑うと佐目は、冗談も休み休みにいえ、と返した。

「一万五千円で遊べる訳ないだろ。天下のヘブン様だぞ。その入浴料の一万五千円にサービス料の三万が加算されて合計で四万五千円だ」

「よ、四万五千？」と甲高い声を上げた。「たった一回の本番で四万も払うのか？」

「当たり前だろ。ヘブンは川崎でも有名な高級ソープだ。川崎だからその値段だが俺が担当してる横浜なんてもっと高いぞ。総額で六万」佐目はこれでもかと胸を反らせた。