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第6章 ハイスクール

ほぼ間違いなく、兄の孝介が女性を自宅に連れ込んだのだ。

両親の留守をいいことに付き合っている女性を自宅に上げ、夕食の準備をさせているらしい。

そう自己判断した智広はリビングの壁にもたれながえら考えた。

全身が汗にまみれ異臭を放つこの身体で女性と会うのは、たとえ兄の彼女だとしても躊躇われる。

では、このままリビングを抜け出したあとに風呂場へ直行し、彼女が帰宅するまで自室に閉じ籠っていようか。