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セックスと愛とフレグランス
第7章 兄の彼女
エレベータ前で凍りつく二人に、太めの店員がたまらず「お客さま」と声をかけた。
「いかがなされましたでしょうか――。当店がご用意した女の子がご不満なのでしょうか。もし納得していただけないようでしたらコンパニオンを変更させていただきますが……。本日お客さまは初来店ということですので、今回、指名料は特別にサービスさせていただきます。改めてカウンターでコンパニオンをお選びいただけますでしょうか」
「では……」
そうさせてもらいます、と智広が告げようとした瞬間、エレベータから白い手が伸びてきた。
そして智広の手首を掴む。
「いかがなされましたでしょうか――。当店がご用意した女の子がご不満なのでしょうか。もし納得していただけないようでしたらコンパニオンを変更させていただきますが……。本日お客さまは初来店ということですので、今回、指名料は特別にサービスさせていただきます。改めてカウンターでコンパニオンをお選びいただけますでしょうか」
「では……」
そうさせてもらいます、と智広が告げようとした瞬間、エレベータから白い手が伸びてきた。
そして智広の手首を掴む。