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セックスと愛とフレグランス
第7章 兄の彼女
二人を包み込むような店員の言葉を背中で聞いていると、エレベータの扉が低い音を立てて閉じていく気配を感じた。
カゴ内が無音になると、慌てて彼女から離れた智広は扉に向き直る。
愛先輩の隣に立ち階の表示灯を見上げた。
横目で愛先輩をちらりとうかがう。
彼女は俯いたまま一言も言葉を発しようとはしなかった。
男物のワイシャツの胸元からは透き通るほどの白い肌が覗いている。
くっきりとした谷間に思わず目を見開いた。
ごくりと喉が鳴る。