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セックスと愛とフレグランス
第7章 兄の彼女
その音がエレベータ内に反響した。
すると、口元に当てた彼女は突然、ふふっと含み笑いを漏らした。
不思議に思った智広は、あのぅ、と声をかける。
「なにがそんなのおかしいんでしょうか」
「ごめんごめん」笑いながら愛先輩が返す。
「今、あたしのおっぱい見て唾を飲み込んだでしょ。ゴクっていう喉が鳴る大きな音が聞こえたよ」
愛先輩が悪戯っぽく智広を見上げた。
その微笑みに胸がきゅんと締めつけられる。
「いえ、そんなことありません」