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第9章 泡姫

服脱いで、という愛先輩が智広の耳元でささやきながら、彼女は智広のシャツのボタンに手を掛けた。

智広は、まるで魔法にかけられたように愛先輩の導きに従った。

上半身を裸にされたあと、愛先輩の手が智広のベルトに掛けられた。

かちゃかちゃとベルトのバックルの音が聞こえてくる。

立って、という愛先輩に促され立ち上がる。

ジーパンがするりとフロアに落ちていった。

チェック柄のトランクスが露わになる。

彼女によって靴下を脱がされた智広は、ようやく下着一枚だけの姿になった。

バスルームの入口に置かれたカゴに、愛先輩の手によって上手に畳まれた服が置かれた。

こっちだよ、と彼女に腕を引かれながらバスルームの入口まで案内される。

愛先輩に腕を回された智広はバスマット上で浴室内を眺めた。