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セックスと愛とフレグランス
第9章 泡姫
愛先輩からマットプレイを受けるのは、ある意味光栄な体験かもしれない。

でも、その行為を受けることによって、巷の男どもと一緒にされるような屈辱感を味わうような気がしたのだ。

それはたぶん、未だに智広が愛先輩の中で特別な存在になっていたいという感情かもしれない。

「そうなんだ……残念だね。あたし、マットプレイには結構定評があるんだよ」愛先輩が肩をすくめておどけてみせる。

浴室を抜け出すと、愛先輩の手により、全身の水滴をバスタオルで丁寧に拭いてもらう。

二人してベッドの縁に座った。

もちろん二人とも全裸である。

ただ、照明が薄暗闇の状態なので、透き通るような彼女の肌を拝むことはできない。
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