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セックスと愛とフレグランス
第10章 フレグランス
「兄貴、いないんですか?」
「そう。さっきバイトに出掛けたから」彼女は左腕の時計を覗いた。「帰りは十一時くらいかな」
振り返った智広は、すかさず壁に掛けられた時計で時刻を確認する。
現在は午後九時半過ぎ。
兄の帰宅まで一時間半もある。
ということは、現在この家には智広と愛先輩の二人だけしかいないということだ。
失礼しまーす、と愛先輩は智広の了解も得ずに入室してくる。
「ちょっと待ってください愛先輩」と引き留める智広を無視し、「へぇ」と感心しながら室内に視線を這わせている。
「すごく散らかってて、最近掃除もしてませんから恥ずかしいです」
「そう。さっきバイトに出掛けたから」彼女は左腕の時計を覗いた。「帰りは十一時くらいかな」
振り返った智広は、すかさず壁に掛けられた時計で時刻を確認する。
現在は午後九時半過ぎ。
兄の帰宅まで一時間半もある。
ということは、現在この家には智広と愛先輩の二人だけしかいないということだ。
失礼しまーす、と愛先輩は智広の了解も得ずに入室してくる。
「ちょっと待ってください愛先輩」と引き留める智広を無視し、「へぇ」と感心しながら室内に視線を這わせている。
「すごく散らかってて、最近掃除もしてませんから恥ずかしいです」