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セックスと愛とフレグランス
第10章 フレグランス
「こんなことっていうのは、キス……のことです」
キス、という言葉を口から吐き出した途端、全身が火照るのを感じた。
おそらく顔が赤く染まっていることだろう。
まるで純情な青年のようで、恥ずかしさのあまり思わず目を伏せてしまった。
「智広くんの顔、真っ赤だよ」ふふっと含み笑いを漏らした愛先輩は智広の顔を覗き込み「可愛い」と囁いた。
「全然可愛くないですっ」
心外です、という意味を込めて頬を膨らませて見せた。
ただ、この行為は余計に清純な青年を誇張してしまうのではないか、と考えた。
例えば、「愛先輩も可愛いよ」なんていう言葉を返すことができれば、ちょっとは大人の男性に見られるのかもしれない。
「智広くんはまだ理解してないよ」
キス、という言葉を口から吐き出した途端、全身が火照るのを感じた。
おそらく顔が赤く染まっていることだろう。
まるで純情な青年のようで、恥ずかしさのあまり思わず目を伏せてしまった。
「智広くんの顔、真っ赤だよ」ふふっと含み笑いを漏らした愛先輩は智広の顔を覗き込み「可愛い」と囁いた。
「全然可愛くないですっ」
心外です、という意味を込めて頬を膨らませて見せた。
ただ、この行為は余計に清純な青年を誇張してしまうのではないか、と考えた。
例えば、「愛先輩も可愛いよ」なんていう言葉を返すことができれば、ちょっとは大人の男性に見られるのかもしれない。
「智広くんはまだ理解してないよ」