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セックスと愛とフレグランス
第10章 フレグランス
「シャネルだよね、これ」小箱を手に取った愛先輩は振り返ると智広を見た。「どうして『レ・ゼクスクルジフ』がここにあるの? 孝介くんに頼まれたんでしょ?」
小首を傾げながら智広を見つめる愛先輩に戸惑いを隠せない智広は「いいえ違います」と返した。
「違うってどういうこと?」
いきなり愛先輩の声音が変わった。
声のトーンが低くなったのだ。
しかも、かすかに眉間に皺が寄っている。
愛先輩の表情が、多少曇ったような気がした。
智広の勘違いなのかもしれないが、彼女の心には多少なりとも動揺しているのは間違いない。
彼女の胸の内を知りたかったが、どうしたんですか、とも訊けず「愛先輩へのプレゼントです」と答えた。
小首を傾げながら智広を見つめる愛先輩に戸惑いを隠せない智広は「いいえ違います」と返した。
「違うってどういうこと?」
いきなり愛先輩の声音が変わった。
声のトーンが低くなったのだ。
しかも、かすかに眉間に皺が寄っている。
愛先輩の表情が、多少曇ったような気がした。
智広の勘違いなのかもしれないが、彼女の心には多少なりとも動揺しているのは間違いない。
彼女の胸の内を知りたかったが、どうしたんですか、とも訊けず「愛先輩へのプレゼントです」と答えた。