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セックスと愛とフレグランス
第11章 嫉妬
「すみません……すぐに元に戻しますから」

やる気を失った性器を左手の指先で摘まんだ智広は、上下にしごいてみせる。

だが、先ほどまでそそり立っていた陰茎は全く反応がなく力なく萎んだままだった。

何とかしなければ、と焦れば焦るほど性器の反応は鈍くなるばかりで、一向に勃起の意欲すら見えなかった。

こんな時に頼むよ……。

夢にまで見た愛先輩とのセックスだろう。

せめて三十分だけでもいいから勃ってくれないか。

愛先輩の顔を横目で見ながら性器に向かって必死に懇願してみる。

額からは冷や汗が滲み出てくるのがわかった。
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