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悦楽にて成仏して頂きます
第17章 真相
「あの夜は、別だけど。オレがお前の部屋に行くのは、いつも起きてる時だろ? 起きてるか寝てるかくらいなら、すぐ解るんだよ」
私は振り返って、神棚を見た。
「そうだ。陰陽師とはいえ、弱い琴音が倒れるくらい、この部屋は守られてる」
「じゃあ、私が部屋でしてる事も、全部、知ってたの?」
「社か、この部屋にいる時はな」
響揮を想ってオナニーした時、彼は琴音の部屋にいたから知らないはず。
「必要じゃなきゃ、読んだりしねえけどな」
「じゃあ、私の部屋にも、神棚作ってよ」
「バカ。読み合って、どーすんだよ。部屋に、来れば、いいだろ……」
響揮だけが私を監視出来るなんて、ズルイと思った。そのうちもっと能力を磨いて、自力の意思で読めるようになってやる。
「楓……」
突然響揮が、真面目な表情で私を見た。社にいる時のような面持ち。
「私と、お付き合いをしてください。後には、結婚も考えて……」
依頼人に接する口調で言われ、笑ってしまった。
「笑ってんじゃねえよ。バカっ」
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
言い終わった瞬間、キスをされた。
軽く唇を開き、響揮の舌を受け入れる。
「んっ……。はぁ……」
彼の腕を掴み、舌を絡め合う。
クチュクチュという音に、体中が痺れるようだった。
唇を離すと、響揮が耳元で言う。
「楓……。いいか……?」
「うん……」
響揮に抱き上げられ、大きなベッドへ寝かせられる。
上半身だけ裸になった彼が、横に寝て来た。細見だがきちんと筋肉が付いているのは、注入の儀の時にも見ている。
自分も脱がなければと思ってしまったが、相手は霊じゃない。
響揮が、私の部屋着のボタンを外していく。
ブラも外され、私も上半身裸。
軽いキスをすると、響揮の舌が耳元を這う。
「はぁっ……」
首筋を軽く吸うように移動して、揉まれていた乳房に舌が辿り着く。
儀式ではない。恋人としての、セックス。そう思うと、余計に感じてしまう。
「あっ、んんっ」
乳房を強く吸われた。
跡が着いたかもしれないが、もう霊とはしないから構わない。
「あんっ」
もう片方の指先が、乳首を撫でるように動く。焦らされるようにしてから、やっと乳首を舌が這う。