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悦楽にて成仏して頂きます
第17章 真相
イったばかりで全身が熱いのに、また別の熱が生まれてしまう。
「あんっ」
指が抜かれ、響揮が私の脚の間に移動する。
ゆっくりと挿いってくる性器に、下半身がビクンと震えた。
「はぁんっ」
クチュと音を立てながら、性器が挿いってくる。全てを収めると、抱きしめられた。
「楓……」
注入の儀で経験はしているが、今回は意味が違う。セックスは、恋人同士が絆を深める為でもある。
「んんっ……」
響揮の性器が挿いっているだけで、涙が出そうだった。
自分でも、長い間気付かなかった片想い。この行為は、それが実った証。
琴音のお蔭かもしれない。許嫁だという彼女が現れなかったら、私はずっと片想いに気付かないまま。響揮が傍にいてくれるのを、当たり前のように感じていた。
彼が体を起こし、抜き挿しを始める。
「あぁんっ」
霊でも、充分に悦いと思っていた。だが、本当に好きな人とのセックスは、言い表せないほどの快感。
「あぁっ、はぁっ」
グチュグチュという音とともに、浅く深く抜き挿しされた。
私はギュッと目を閉じたまま、響揮からの愛情を受け入れる。
「あんっ、んんっ」
「何度でも、イっていいぞ……」
溜息交りの、響揮の声。
「あっ、ヤぁっ、んんっ、はぁっ」
秘蕾の中から生まれた新しい熱が、全身に広がっていく。
乳首も弄られ、私は頭を振った。
心も体も1つになるというのは、こういう事かもしれない。
「はんっ、あぁっ、ヤっ、んっ」
元彼や霊達とは、そんな感覚はなかった。
「もうっ、ヤぁっ、あっ、イクぅっ! んんっ……」
真っ白な頭の中で、響揮がグラインドしているのを感じる。
「中で、出してっ……」
「バカ。オレは、霊じゃ、ねえんだぞっ」
「いいのっ……。んんっ」
響揮は結婚も考えながら、と言ってくれた。それなら、妊娠してもいい。大学を辞めても卒業しても、将来は陰陽師として生きていく。
響揮の傍で。
彼が、深い場所で性器を止める。
「はあっ……」
荒い息のまま、抱きしめられた。
響揮の背中に腕を回す。
少しして性器を抜くと、彼は添い寝してきた。
「え?」
自分の秘蕾を抑える。
「ホラ」
起き上がった響揮が、ティッシュを持って来てくれた。