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悦楽にて成仏して頂きます
第17章 真相
「中で出せば、出てくんの、当たり前だろ」
漏れ出てきた響揮の精液を拭きながら、顔が紅くなっているのが解る。中で出すのは注入の儀以来だから、もう忘れていた。
「いいよ。そのままで……」
ベッドヘッドに寄り掛かった響揮に、腕を引かれて起き上がる。
「来いよ……」
横になっていれば、騎乗位の意味だろう。でも響揮は、寄り掛かったまま。
誘導されるように響揮の上に跨り、膝を着いた。
「この、まま?」
訊くと、響揮が頷く。
まだ精液の流れ出る中、ゆっくりと腰を落とした。
「あぁっ、んんっ」
この体位は初めて。
霊とするようになってからネットで色々な体位を見たが、全て覚えてはいない。
「はぁっ、あんっ」
間近で向かい合ったまま、深くまで性器を収めた。響揮が、下から突き上げてくる。
「あぁっ、はんっ」
「お前も、動けよっ……」
膝を着いたまま、私は上下を始めた。
「あんっ、んんっ」
響揮は私が倒れないように、両手で背中を支えている。
上下する度に、残っている精液のせいでグチャグチャという音。
ほぼ密着しているから、響揮の胸に乳首が擦られる。
「はぁっ、あぁっ」
彼の両肩に掴まった。それを見た響揮は、隙間から乳首を弄り始める。
「あっ、はぁんっ」
顔が近いから、恥ずかしい。でもそれを忘れるくらい、快感に飲み込まれていく。
秘蕾からは、いやらしい音が続いている。中は今までと擦られる場所が違い、貪るように動いてしまう。
「初めて、か?」
「はぁっ、うんっ、あぁっ」
喘ぎと同時に頷いた。
全身が痺れてくる。息も苦しくて、響揮にしがみ着く。
「あっ、ヤぁっ、あぁんっ! はぁっ……」
下からも突き上げられ、私はいつの間にかイってしまった。その時の締め付けで、響揮も放出したようだ。
暫く抱きしめられた後、ベッドに寝かされた。
響揮は秘蕾の下にティッシュを何枚か敷き、横に寝てくる。
あの晩と同じように、抱きしめられた。
泣いたりはしていない。まだ熱いお互いの肌を確かめるように、2人共そのまま動かない。
「他の体位とか、バイブは、今度な……」
「えっ?」
「お前が霊とヤったの、全部、してえんだよ」