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悦楽にて成仏して頂きます
第5章  目醒め


「どうすんだ? 来てるヤツ」
 響揮が、向かいのソファーに座る。
「やっぱり、そう?」
 さっきから感じていたのは、霊の気配。
「気付いてたか。ここにも結界があるから、呼び込まねえと、入れねえけどな」
「でも、昨日も一昨日も来たんだよ?」
「昨夜の祈祷でお前の力が強くなったし、ココは俺の家。お前がいつも使う範囲とは、全く違うだろ?」
 溜息をつくしかない。
「ニャー」
「猫?」
 リビングを見回したが、姿は見えなかった。
「おい、琥珀(こはく)。出て来いよ」
 響揮の言葉が解ったように、カーテンの蔭から猫が出てきてソファーへ乗る。
「こいつは、琥珀。オレの相棒。特殊能力があるんだぞ」
「猫に? 特殊能力?」
「ニャー!」
 琥珀が怒ったように鳴く。
「琥珀、こいつは楓」
 真っ黒で、尻尾(しっぽ)が長い。名前の通り瞳が綺麗な琥珀色だが、どこにでもいそうな猫だ。
「来てるヤツ、ちょっとヤバそうなんだよな……」
「オレは社に行くから。そのうちに、何とかしとけよ。じゃあなっ」
 そう言うと、響揮は玄関らしき方へ行ってしまった。
 ヤバそうと言っていたのに、初めての場所へ置いて行くなんて。
 薄情すぎる……。
「ちょっとっ! 響揮っ!」
 溜息をついてから彼が行った方へ行ってみると、広い玄関。鍵は掛かっていなかったから、ドアを開けてみた。
 そこに立っていたのは、20代に見える男性の霊。
 薄いが、赤いオーラをまとっている。彼は既に、何かに怒っている証拠。
 さっきの部屋には、私のバッグがあった。その中には、短刀も入っている。いざとなれば、刺して成仏させるしかない。
 仕方なく部屋まで呼び込み、勝手にシャワーを借りる。響揮から受け取った水を飲んでから、バスタオルを巻いて部屋へ向かう。
 何故か琥珀も着いてきて、部屋の隅に座った。
 霊はいつものように、部屋の中央に突っ立ったまま。
 溜息を堪え、広いベッドへ座った。
「あなたも脱いで。来て……」
 霊はトレーナーにジーンズ姿。急ぐように全裸になり、私は押し倒される。
 すぐにバスタオルを外され、乳房を揉んできた。


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