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悦楽にて成仏して頂きます
第6章 新生活
大学が終わってマンションへ帰ると、響揮はいない。また、社へ行っているのだろう。
「ニャー」
お出迎えは琥珀。お帰りと言ってくれているのかもしれない。頭を撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らす。
外に霊はいるが、琥珀に話しはしておいた。それだけで分かるのも、言葉が解っている証拠だろう。
桜火が言っていた、注入の儀。そんな事は、響揮から一言も聞いていない。
気にはなるが、今は1日中連れて歩いた霊の成仏が先。
いつも通り霊を部屋に待たせて、バスタオル姿でベッドに横たわった。
この霊は、少し危険かもしれない。薄いが、赤いオーラが出てきた。でも、枕の下には短刀。そして翡翠のネックレスを着けていれば、自分だけでも何とか出来るはず。もしもの時は、きっと響揮が助けに来てくれる。
「服を脱いで、来て……」
霊はすぐに白装束を脱ぐと、私をベッドに押し倒して跨る。童貞じゃないのは、何となく解っていた。
40歳くらいだろうか。
彼はすぐにバスタオルを取ると、乳首を舐め始める。
「んんっ」
しゃぶるのとは違う。乳首の先を、舌全体で丹念に舐め続けるだけ。
童貞ではない彼が、扱い方を知らないはずはない。
「あっ、はぁっ」
舌の動きに翻弄されそうになるが、しゃぶられない分だけ少し物足りなかった。
「ねぇっ、しゃぶってっ……」
彼は少し考えた後、やっと乳首を口に含む。それでも、口内で責められるのは乳首の先だけ。
「あんっ、もっとぉっ」
私の声を無視した彼は、壁に寄りかかって座った。
「して……」
愛撫もロクにせず、性器をしゃぶれというのだろう。でも既に、彼の性器は完全に勃ち上がっていた。
彼の脚の間に座り、フェラを始める。
霊によって、望んでいるセックスが違うのは解っていた。
私は舌を使いながら、彼の性器をしゃぶり続ける。彼の指先は私の秘蕾にあったが、何だか様子が違う。
秘蕾から溢れた密を、アナルに塗り込んでいる。
それで私にも解った。
彼が望んでいるのは、アナルセックス。
現世にいた時のパートナーは、男性だったのだろう。だから乳房も揉まず、男性の乳首のように扱われた。
それでも、思いに応えるしかない。