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悦楽にて成仏して頂きます
第6章  新生活


 密を使って、少しずつアナルに指を挿れてくる。私は息を吐きながら、その指を受け入れようとした。
 霊となら、一度アナルを使った事がある。慣れているとは言えないが、恐怖感はなかった。
「ふぅっ……。はぁっ……」
 指が挿いってきて、アナルを広げようとする。
 密のお蔭で大分柔らかくなった場所は、彼の指で徐々に解されていく。
「あっ……。んんっ……」
 密をすくう時に、指先がクリトリスに触れたりもする。彼にとっては、興味の無い場所だろう。
「あぁっ」
 2本の指でアナルを広げられ、少しだけ痛みが走る。それでも丁寧に解し続けられ、奥まで指を挿れられた。
 どこかに、同性愛者のセックス除霊者はいないのだろうか。彼も多分何かしらの祈祷で、響揮が私の元へ導いたのだろう。
「後ろ向きに、なって……」
 彼に言われ、私はフェラをやめて四つん這いになる。いつもより脚を大きめに開き、ゆっくりと深呼吸を始めた。
 彼の性器が、アナルに当てられる。出来るだけ、体の力を抜く。
「はぁっ……」
 私は大きく息を吐いて、違和感を逃そうとした。
「あっ……」
 性器が、ゆっくりとアナルに挿いってくるのが解る。
 先が挿いってしまえば、後は意外と簡単。すぐに奥まで犯される。
「んんっ……」
 彼がグラインドを始めると、秘蕾にまで響く。
「あんっ、はぁっ」
 やはり乳房も触ってこない。彼はただグラインドを続けるだけ。
 SMであまり痛いのは嫌だが、どんな性癖にも嫌悪感は持っていない。
 セックスは2人、または複数の当人達が良ければ、密室でする分には何をしても構わないだろう。
 この除霊を始めて半年くらいで、そう思うようになった。


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