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悦楽にて成仏して頂きます
第8章 注入の儀
「楓……」
軽いキスをされた後、舌が耳元をくすぐる。それだけで、溜息が漏れた。舌はそのまま首筋をゆっくりと降り、乳房を愛撫される。
両方の乳房を、順番に舌が這う。
時折軽く吸われたりすると、チュっと音がする。
「はぁっ……」
霊とこんな行為は少なかったから、焦らされているようで堪らなくなってしまう。
今まで響揮は、どんな女性と付き合っていたのだろう。家には呼ばなくても、今だって彼女がいるかもしれない。
考えてしまったが、今余計な事は頭の隅へ追いやった。これも除霊と同じで、愛情のあるセックスではない。ただの儀式。
今度は両手で乳房を揉まれながら、乳首をしゃぶられる。
「あっ、あんっ」
響揮の口内で、乳首を弄ばれているなんて。
初めて全裸を見られた時も恥ずかしくて堪らなかったのに、快感のせいで段々とそれさえも忘れてしまう。
今だけの恋人。そう思えばいい……。
「はぁっ、んんっ」
乳首を責められているだけなのに、全身が痺れるよう。
久し振りの、人間相手だからだろうか。確かな温もりがある。でも、そんな事を考える余裕さえなくなっていく。
「あっ、はんっ」
両方の乳首を丹念にしゃぶられながら、ウエストを辿った指が秘蕾に触れた。
「んんっ」
その後を追うように腹部にキスされながら、膝を立てた脚を開かれる。
「はぁっ……」
恥ずかしいという思いが、蘇って来てしまう。
私と響揮は、本格的な祈祷師とただの下請けのような関係。成仏出来ない霊の為とは言え、セックスをしているなんて。
でも、了承したのは私。
霊と響揮の為にもっと力が必要ならば、何でもないはず。今までだって除霊として、多くの霊とセックスしてきた。
それを、響揮がどう思っているのかは解らない。
「あぁんっ」
ヒダを舌が這う。舌先で探られ、クリトリスを刺激された。