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Maria
第1章 愛徳の祈り
日曜日
朝からアンディと町外れの教会へ来ていた。
ソファーやテーブル、食器や家電
花や絵本に小さなアクセサリー
しっかりと聖書やロザリオもあった。
『メアリー!』
彼は手を振りながら彼女の元へ行く。
『あらジャックも来てくれたの?』
『まぁね。クッキー貰うよ』
彼女に金を渡しクッキーをひと袋貰う。
『この後聖歌隊の賛美歌聴けるわよ』
メアリーは微笑みながら俺に言った。
『賛美歌かぁ。
久しぶりに聴こうかな。』
聖歌隊の美しい歌声は好きだ。
賛美歌の歌詞は興味ないけれど。
クッキーを食べながら礼拝堂の中の
低いベンチに腰掛け聖歌隊を待つ。
『ジャックが賛美歌に興味あったなんてな』