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Maria
第1章 愛徳の祈り
『私の夫のアンディと友人のジャックよ』
『…こんにちは』
俺は戸惑いながらマリアを見た。
彼女はよろしくと言うとふわっと微笑む。
マリアの微笑みに俺はドキッと
心臓が鳴って苦しくなった。
『ごめん。
俺疲れたからもう帰る事にするよ』
『ジャック大丈夫?』
『あぁ眠ってしまえば平気だよ。』
俺はそう言って手を振り別れを告げた。
バクバクと鳴る心臓に
死んでしまうんじゃないかと不安になる。
早足で自宅のベッドに転がると
マリアの顔ばかりが浮かぶ。
俺は…彼女に恋をした。
人を愛した事なんて無かったのに
自分以上に誰かを好きになるなんて…。
どうすれば良いのか分からなかった。