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Maria
第1章 愛徳の祈り
彼女の中に精を吐き出し隣に寝転ぶと
気だるい身体を落ち着かせながら
紙タバコを咥え
マッチで火を付け深呼吸をする。
スっと細い指が俺の口からタバコを
抜き取り真っ赤な唇がタバコの煙を
目いっぱい吸い込み名残り惜しそうに
吐き出していく。
この頃の女性の喫煙は
平等、自立、性的魅力、美貌であった。
真っ赤な舌に真っ赤な唇。
切れ長で人を試しているかのような目。
俺は彼女の指からタバコを抜き取り
灰皿で揉み消すと彼女の唇に
噛み付くようにキスをする。
金で買ったひと時の快楽。
甘えるように囁き掛けて
その気にさせると
ただ夢中で彼女の身体を味わった。
生を受けたこの身体はただSEXに溺れさせた