この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第25章 暗転

そして、慎二は田中のほかに──もう1人の別の男とも同時にやり取りを進めていた。

その中で、どうせなら2人とも同じ日に会って4Pをするのはどうかということになり、今日に至ったという流れである。

「──ってことだから。よろしくね。ちなみに、1人はちょっと遅れてくるらしくて、先に田中さんと会うことになってるからね」

なんの悪びれる様子もなく、慎二はそう言ってのけた。
これにはさすがの亜美も難色を示す。

「そ、そんなっ…困りますっ…。どこの誰だか分からない人に会うなんてっ…」

「ん?肉便器がなに言っちゃってんの~?どこの誰だか分かんない奴に使われるのがお前の仕事だろ??それに、これはご主人様の命令なんだからな。あ、そうそう…あとこれも着けてもらうからね」

慎二がそう言った直後、亜美の両耳に爆音が走った。

「──!?」

慎二は、大音量で音楽が流れるイヤホンを亜美に装着したのである。

これから見知らぬ男に会うというのに──亜美は視力と聴力を遮断されてしまったのだ。

そのまま、しばらく歩かされただろうか。
ふと、慎二が歩みを止める。

すると突然、それまでずっと密着していた慎二のカラダが離れた。
亜美は急に心細くなり、手を仰いで慎二を探すも掴むのは空気ばかり。
暗闇の中、たった独り置いていかれたのではないか──そんな不安と恐怖が亜美を襲う。
声を出して慎二を呼ぼうにも、自分の声の大きさも分からないこの状況ではそれもできない。

すると再び、慎二のカラダが触れた。
そのことに、ひどく安堵してしまう亜美。
そしてもう離れるまいと、亜美は慎二の腕をギュッと強く握りしめた。
目隠しとイヤホンの効果は、確実に発揮されているようである。

そこからさらに移動をし、足の裏に伝わる感触がまた変化した。
吹きつけていた風も止んだことから、どこか屋内に入ったのだろうか。

すると突然、亜美はコートを剥ぎ取られた。

「──キャッ!?」

亜美は思わず悲鳴を漏らし、咄嗟に両腕で乳房を隠す。

ここがどこかも分からず、周りに誰が何人いるのかも分からない──そんな状況の中で、全裸にされてしまったという恐怖。

そして、気がつけばまたしても慎二はどこかへ行ってしまったようだ。
いや、もしかしたらすぐとなりにいるのかもしれないが、亜美にはそれを知る術がないのである。


/903ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ