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セイドレイ【完結】
第25章 暗転
田中は、部屋の中央に敷かれた布団の上で、何故か正座をして待っていた。

風呂上がり、濡れた髪でバスタオル一枚に身を包む亜美を見ていると、心臓が止まりそうな程の興奮を覚えていた。

余計なことは聞くな、と慎二に言われていたが、やはりこれ程の少女があんな男に弄ばれているのには、一体どんな事情があるのか気にならない方がおかしい。

田中はそうした気持ちをグッとこらえ、今目の前で起きている事にのみ集中しようとした。

形はどうであれ、今この部屋の中には目も眩む程の美少女、しかも本物の現役女子高生が、しがない中年童貞の自分と二人きりなのだ。
田中は、まるで自分はこの日の為に生まれて来たような感覚になっていた。

肩に掛けたバスタオルで髪を拭いながら、布団で正座をする田中の元に亜美がやってくる。

見れば見るほど、その可憐さと色気の暴力が、既に田中を打ちのめそうとしていた。

「…バスタオル、ありがとうございます」

「いっ、いえいえ…とんでもない…」

「…キスは…したことないです?」

「えっ!?あっ…は、はい…そういったことは…一切…」

「…さっきキスより先に、フェラ…しちゃいましたもんね」

亜美はそう言うと、正座で微動だにしない田中に近寄り、唇を重ねる。

柔らかい少女の唇が、荒れた中年男の唇を潤していく。

「んっ……んふっ……ぁ…んぁっ…」

次第に舌を絡め合うようになると、田中の理性は今にも吹き飛びそうだった。

つい数時間前、この口に肉棒を咥えさせ、ザーメンと小便を飲ませたのがまぼろしであるかのようだ。

「んふぁっ……亜美…さん……おっ、おっぱい触ってもっ…いいですか?」

「…んふ…そんなこと聞かなくても…いいですよ?さっきはあんなに…激しかったのに……」

亜美がトイレで見せたあの破滅的な姿も実に淫靡であったが、今目の前でそう囁く少女は、15歳とは思えない母性を携え、その佇まいは女神の様ですらあった。

この短時間の間でさえ、既に全く違う顔を見せる亜美のその振れ幅に、田中はジェットコースターで左右に揺さぶられているような感覚に陥っていた。

たわわに実った乳房を掴んでみる。
それは、もう少し強く握ったら崩れてしまいそうなほど柔らかいのに、ハリがあって、すぐ元の形へ復元される。


「あ、亜美さんっ…!!」


気が付くと田中は亜美を押し倒していた。
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