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甘い瞬間まで待っていて
第4章 大雪の影響
スマホのニュースでは

雪に警戒、早めの帰宅を心掛けましょうと記載。

嫌な予感は当たった。

「積雪の為 博多行きは運行中止となりました。

広島を終点といたします。」

この日は記録的な大雪で他の交通機関も

ダイヤが乱れているようだった。

改札窓口は切符の払い戻しで長蛇の列だ。

「須藤さん!」

振り返ると響也が息を切らして立っていた。

「酷いじゃないですか 僕に黙って行くなんて。」

「後で言うつもりだったのよー。っクシュンッ」

「それじゃあ薄着すぎますよ?どうぞ」

響也は自分の巻いていたマフラーを

悠妃にそっと巻いた

桂木君の匂いがこんな近くでするなんて…

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