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せめて、今夜だけ…
第28章 満月と魚
とりあえず、都心からここに通うには無理があるから、早々にこっちで物件を探さないとな。
単身用でもいいし、魚月と住むでもいいから。

「魚月…」
「はい?」

俺は何があっても、この手を離さない。
どんな汚い手を使ってでも、この手を離さない。
例え魚月が嫌がっても。

俺は、どれだけ遠回りしたって魚月を手に入れる。
現に俺達はこうして…、遠回りに遠回りを重ねてここにいるんだから。

何度離れたって、俺は絶対お前を見つける。
そして離れずにそばにいる。
誰にも渡さないぐらいに。




「世界で1番、お前が好きだよ!」
「……っ!もうっ!負けましたよ!」









そう言って魚月は俺がずっと見たかった
あの飛びっきりの甘い笑顔を見せてくれるんだ。















-fin-



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