この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あらがわない夜を、あなたと
第5章 最初から夜だったわけではない
蟻須賀みなみが、格と出会ったのは、同業の仲間内で不定期に行う飲み会の場だった。
新卒と同時に入社したビジネス系出版社で営業部に所属するみなみは、営業先の書店で知り合った同業他社の仲間たちと、こうしてときどき、居酒屋に集合している。
他業種の知人からは驚かれることも多いが、出版社は営業も編集も、会社の垣根を超えた横のつながりが強い。
もともとは編集職を志望して出版社に入ったみなみではあったが、社歴も営業歴も5年目になり、持ち前のまじめさと明るさから書店員の覚えもめでたく、またこうして徐々に同業の仲間ができてきたことから、最近では、もうずっと営業でもいいかなと思うようになってきている。
一方では、あきらめきれない夢もあり、そちらもそちらで邁進している。
新卒と同時に入社したビジネス系出版社で営業部に所属するみなみは、営業先の書店で知り合った同業他社の仲間たちと、こうしてときどき、居酒屋に集合している。
他業種の知人からは驚かれることも多いが、出版社は営業も編集も、会社の垣根を超えた横のつながりが強い。
もともとは編集職を志望して出版社に入ったみなみではあったが、社歴も営業歴も5年目になり、持ち前のまじめさと明るさから書店員の覚えもめでたく、またこうして徐々に同業の仲間ができてきたことから、最近では、もうずっと営業でもいいかなと思うようになってきている。
一方では、あきらめきれない夢もあり、そちらもそちらで邁進している。