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あらがわない夜を、あなたと
第7章 夜を終わらせるために
やがて、シュッと音が聞こえてきた。
格が2本目を吸い終えたのだろう。

たばこのにおいと体温が近づき、その手が顔に触れた。
覆いかぶさるようにして、ボールギャグ、さらにアイマスクが外された。

格と視線が交錯する。
逸らせないし、逸らすつもりもない。

ほんのわずかな時間ではあったものの、静謐さゆえ、はるかに続いているようにも感じられるものだった。

続いて格は、洗濯ばさみ、ボンテージテープも外していった。
ただし、手首の拘束だけはそのまま。
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