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僕と彼のイルミネーション
第8章 困惑
マンションへ戻ると、龍は先に帰っている。
「ただいま……」
「ドコ行ってたんだよっ。こんな時間にっ」
何も言えないまま俯いた。
周平と会っていたのも、ミラージュへ行ったのも言えない。
「なんか言えよっ」
「歩いて、帰りたい、気分だったから……」
「ウソだろ。なにしてたんだよ」
龍に腕を引かれて、ソファーへ座らされる。
テーブルには、水割りのセット。でもグラスのウイスキーはかなり濃かった。
「僕の、勝手だよね……。仕事をちゃんとすれば。後は、龍に、関係ないよね……」
龍はグラスを空けると、氷とウイスキーだけを注ぐ。
「じゃあ、俺も好きにするよっ」
ロックを飲み干すと、龍の部屋へ連れて行かれる。
「放してっ! やだっ!」
「好きにするって言ったろっ!」
ベッドに押し付けられ、僕は諦めた。
力では、龍に敵わない。
シャツを脱がされ、乳首をしゃぶられる。
「んんっ……」
嫌だと思っても、知ってしまった快感には逆らえなかった。
全裸にされ、性器を擦り上げられながらアナルを弄られる。
「はぁっ……」
1度しか無い経験でも、その後の悦さを思い出す。
引き出しから出した物を塗られ、急ぐように解されていく。
挿し込まれた指が1点に触れると、体がビクンと震えた。
「あっ、んっ」
龍はジーンズと下着だけをだけを脱ぎ、すぐに挿入してくる。
「やっ、はぁっ……」
まだ慣れない場所は、痛みの方が強い。でもそれが、段々と快感へと変わっていく。
「あぁっ、んんっ」
狭い場所を押し広げ、何度もグラインドされる。
息を乱す龍が、まともに見られず強く目を閉じた。
「あんっ、はぁっ」
性器を擦られると、イってしまいそうになる。
貫かれる事を快感と捉え、自然とシーツを掴んでいた。
「やっ、んっ、あぁっ! はぁっ……」
龍は、僕がイった様子を見ているだけ。もうグラインドもやめている。
性器を抜き、腹に散った僕の精液を拭いてくれた。龍も自分のモノを拭き、ジッと見つめてきた。
「瑞希。俺は……」
「僕は、ヒロキの代わり?」
そう言ってみた。
「お前、どうして……」
それ以上は口を開かなかった。