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舞い降りた天使
第6章 裏切り

「真穂」


「ん?」


「シャタバリの効能知りたい?」


そう声をかけたのは
真穂がハーブティーを
ほぼ飲み干した頃だった


「うん、知りたい。
なんだろ…」


「携帯で調べてみたら?
すぐ分かるよ」


すると
真穂はすぐに携帯を手に取って
検索をはじめた

もちろん
俺も
その画面をのぞき込み
その検索結果を
小声で読む真穂を観察した


「シャタバリ 効能……

え~っと…

女性ホルモン…更年期…
免疫力…」


と、そこで
真穂の声はストップした

その続きが
聞きたかったのに


「続きは?」


「……これ」


真穂は
それを読まずに
画面を俺に見せた


「見せなくても
もう俺は知ってるから(笑)」


そこに書かれていたのは

・精子の量を増やす
・女性生殖の強壮剤
・媚薬……

そりゃ読めないよな(笑)


真穂は
恥ずかしそうな
怒ったような顔で
俺を見つめた

その顔が
どんなに俺の胸を
鷲掴みにしてるかなんて気づかないまま


「大丈夫だって
この量飲んだくらいじゃ
どうにもならないし
若返りのハーブって言われてて
肌も綺麗になるらしいよ?」


「ほんと?」


「ほんと
でも継続的に飲めば
真穂が読めなかった効果がでるのもほんと」


そんなの
飲まなくても
俺は性欲溢れてるけど


「だから真穂が
シャタバリ選んだのびっくりしてさ
忘れられない一杯になったよ。
あ~でも確か…」


「ん?」


「俺、昨日も一昨日も
シャタバリ飲んでる」


「え?」


真穂は
驚いたのか
それとも
キスを阻止しようとしたのか
両手で口元を隠し
目を丸くした


その時

ブブーーー…

俺の携帯に電話がかかってきた



あ、駿太だ
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