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やさしく触れないで (旧タイトル 甘味のベッド)
第1章 ワタシは風俗嬢

あいとはよくロッカーや、帰りも一緒になったりして、
甘えん坊なのか演技なのか、ほんとにワタシにはよく声をかけてくる。だけど、私は女を信用していない。というより人を信用していない。
あいは、私より1コ下でこの店のNo3だ。
「さっむいさっむい!のまれさん!凍え死にますねこれは!早くドライバーさん来ないかな!」
「まあ。」
「相変わらずそっけない〜。でもそれがカッコいいんですけどね!」
白い歯を出して、ニコッと笑う。
お客の前でもきっとこんな風なんだろう、と想像する。
演技でもなんでもいいが、早く帰りたい。なるべくなら話しかけてきてほしくない。
この瞬間がいやだったりする。
しばらくすると、ドライバーがワタシたちの前に車をつけた。

