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最後の恋に花束を
第8章 大学最後の冬

気がついた頃、気持ちのいい感覚が私を包み込む。
うっすらと目を開ける。


夢か、現実か …ー


ひとりの男性の姿がうっすらと見えた。


… 気持ちがいい。


唇が重なる感覚。
唇の間から、入り込むねっとりとした舌先。
それと共に流れ込む液体。


アルコールの香り。


絡み合う舌先と、唾液のいやらしい水音。


疼く腰を撫でるガッチリとした手。




" … あれは 誰 ? "




そう思った瞬間、本能的に目を開く。

知らない空間。でも知っている空間。
天井を見上げている私。
ベッドに仰向けになって寝ている。

ベッドの隅には、私の洋服が乱雑に置かれている。


" … なぜ? "


私は、まだ虚ろな視界をこじ開ける様に自分の身体を見た。


そこには、何も身につけていない私の身体がある。

大きく開脚して、腰が少し浮いている…ー

その股の間には、男性の姿が見える。


その瞬間 …ー


「 んぁあァッ…!! 」


疼いていた膣内に、太く硬い熱をもった肉棒と思われるモノが、一気に突き刺さる。その感覚に、喉の奥から喘ぎ声が湧き上げてくる。

パンッパンッ と何度も強く打ち付ける腰。
うっすらと見える男性の姿は、もう見当がついていた。


「 … ぁアッ やめっ… てっ 」


アルコールの回っている身体は、言う事を聞かないようで、されるがまま。ガッチリと腰を掴まれた私は、喘ぎ声と共に拒否する言葉を力無く零す。


「 … アッ ダメッ… ぁぁあッ 」


グチュグチュと粘着質な水の音と、妖艶な身体の打ち付ける音が響き渡る。


瞼を開ける力は残っていなかった。


再び重なる唇から液体が流れ込む。
そして本能的に飲み込む。


アルコールの香り。


そして再び、記憶が飛んだ …

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