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最後の恋に花束を
第8章 大学最後の冬

それから数時間後、私は自宅でスマホの画面を眺めていた。アプリを開いたその画面には " 青山 遙 " との個人的なやりとりが映し出されている。


最新と表示されるそれはもう、三ヶ月も前のやりとりだった。


その画面を眺めていると、視界が歪む。
昨日摂取したアルコールのせいで、頭痛と吐き気が酷い。眩暈も酷く、目を閉じていても世界が回っているようだ。

やる気も起きず、外の空気は寒く、布団に潜った。


今朝、この一人暮らしする家へと一人で帰ってきた私は、もう何があったか十分な程に理解していた。


昨晩三人で飲んだ後、お酒に飲まれた私は彼にホテルへと連れていかれ…ー

彼と、身体の関係を持ってしまった。
何も知らない、彼と。


冷え込んでいる朝方に帰ってきた私はすぐにシャワーを浴びた。

無かったことにするかのように…



けれど、どれだけ石鹸で強く洗おうと、身体の気持ち悪さは拭えなかった…ー


現実から目を背けたくなった私はキュッと目を瞑る。布団にくるまり、自分の身体を無意識に摩っていた。



その瞬間…ー
ブーッとスマホが鳴った。



画面を開くと…
愛おしく… 恋しい
彼の名前が表示されている。




「 … もしもし? 」

『 あ、可奈? 』



その彼の声が電話越しに私の身体へ響く …ー


会いたくて、堪らなかった …
" 遙 " の声が …ー

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