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エメラルドの鎮魂歌
第5章 青い鳥の唄
扉の内側から聞こえ始めた甘く切ない声に、藍は思わず叫び出しそうになり、慌てて両手で口を塞いだ。

…嘘だろ?…鬼塚が?
まさか…嵯峨先生の…恋人?
二人は…できているのか…?

藍は腰を抜かしそうになりながら、ゆっくりと廊下を後退る。
…と、その時、硬く厚い何かに抱きとめられ、藍は再び驚き振り返った。
「わっ…!…あんた…!」
目を丸くして驚く藍に、青山は唇に人差し指を立てて、囁いた。
「静かに。嵯峨先生たちに気づかれるよ。
…さあ、こっちにおいで」

藍は有無を言わさずに手を掴まれ、そのまま青山に付いてゆく羽目になったのだ。
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