この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エメラルドの鎮魂歌
第8章 エメラルドの鎮魂歌 〜終わりの序曲〜
…その日は突然、やってきた。
暑い盛夏の昼下がりであった。
菜園の水撒きをしていた八雲のもとに村の村長が慌てふためいた様子で近づき、何かを伝えた。

間も無く八雲が足早に屋敷に戻ってきた。
居間のラジオをつけると、玉音放送が流れてきた。
固唾を呑んで、耳をそばだてる。
雑音が酷く、はっきりとは聴き取れない。
「…ねえ、陛下は何て仰っているの?」
焦れて尋ねる瑞葉に、八雲が無表情な声で答えた。

「…戦争は終わりました。日本は、負けたのです…」
敗戦の予測はあったが、いざそれを突きつけられると事実として受け止められない。
「…和葉…あと少しだったのに…」
僅か数か月前に戦死した和葉に想いを馳せ、再び涙が溢れ落ちる。

…何かが…何もかもが変わる予感がした。
そして、これが…終わりの始まりであったのだ…。
/281ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ