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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?

篠原さんとは今日初めて話したくらいだけど、確かに完璧にこなしそうなイメージはあるな…

「君にお使いを頼んだのは、子どもの迎えがあったからなんだよ。俺の家まで来たら、迎えの時間が遅くなっちゃうからね」
「そうだったんですか」

繁正さんと篠原さんが特別な仲では無いと分かり、内心落ち着いた。

「仕事も終わったし、さっきの話の続きする?」
「あっ…」

腕を引っ張られ、隣に座るよう促される。
座ると、ジッと見つめられ、恥ずかしくて視線が泳ぐ…

「今度はきちんと言わせて欲しい。俺は舞花の事が好きだよ」
「……っ!!」

素の状態で面と向かって告白されると、恥ずかし過ぎて心臓が持たないです…

「舞花ちゃんも…」
「は、はい…私……」

告白しようとすると、繁正さんのある言葉が蘇った…

「私は…繁正さんの好みの女性になれたんでしょうか…?」
「えっ?」

『君を俺好みの最高の女性にする』

セフレの関係になる際に繁正さんはそう言った。
ソレを思い出し、告白の前に確認しておこうと思った。




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