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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第20章 新しい関係

尻込みする私を社長はエレベーターに誘導する。

「大丈夫だよ。秘書課の皆とご飯に行く事なんてよくあるから、佐々木さんとランチに行っても変に思わないよ」
「はぁ…」
「それに、佐々木さんとは繁正抜きで話してみたいと思ってたから」
「……」

社長に何を言われるのか、内心ビクビクしながら付いて行くと、会社近くのお蕎麦屋さんへ。
個室に通されると、社長がメニューを広げて見せてくれた。

「この天ぷら付き美味しそう…これにしようかな?舞花ちゃんは?」
「私は蕎麦とミニ丼のセットで」

注文すると、社長と2人だけの空間にソワソワしてしまう…

「緊張しなくてもいいよ。世間話をするだけだから」
「はい」
「最初会った時、舞花ちゃんガチガチに緊張してたよね?僕が怖かった?」

「い、いえ!社長さんでしたので、緊張してただけで…あと交際に反対されるかと思ってました。私は繁正さんには釣り合わない女なので…」




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