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scramble
第7章 優美
『友達なんてね、3人いればじゅうぶんなのよ』
夕食時に何気なく流れていたテレビ番組でコメンテーターが毒舌を吐いている。
私はその意見に大きくうんうんとうなずいて同意していた。
私にとって友人は学生時代の3人ほどで、それ以上はいらないと日頃から感じていた。
だいたい友人が多いからくだらない悩みなどを持ちかけられたり心配ごとをふっかけられたり、お金をせびられたりするのだ。
お金を借りにくるヤツほどろくなヤツはいない。
貸して!といいながら返すつもりがないからだ。
頼みに来るときは頭を下げておきながら返すときは不機嫌な顔でさも当たり前のような顔をされる。
それは社会に出ても同じで、友人などは当てにされ借りにくる。
そんな人にはお金など決して貸さない。
そして私ならこう言う。
『会社や上司から借りれないような人に貸せるわけないでしょう』
的を得た解答だ。 
両親はこう言う。
我々が子どもの頃は友達100人くらい作りたいと思っていて、たくさんいる人ほど尊敬され羨ましがられたものだ。
『お父さんやお母さんの時代とは今は違うのよ。今はリアルな友人は3人くらいでじゅうぶん。あとはネットの友達だけでいい。』
そんなもんかねえ。何だか淋しいね。
そんな私はその3人のうちの1人からくだらない悩みを受けていた。
どうした?沙希。
この前、少し話したでしょ?
女友達の彼氏の揉め事。
ああ、あれね。
友達の亜希子が親友に彼氏を紹介したらしいんだけどね。。。
カフェは季節の変わり目で肌寒い。
ハロウィンが近いのもある。そんな季節だ。
沙希の話を右から左に聞き流しながら相づちを打っていた。
。。。要は親友に彼氏を奪われたんでしょう。
奪う方も悪いが奪われる方にも問題あり。
友情をとるか?
愛情をとるか?
そういう問題よね?
これだから、友達なんて3人くらいでちょうどいい。
何かのアニメの影響でうわべだけの友情とか友達とか
バカみたい。他人が作った世界におどらされているだけ。
すぐに影響されるんだから。
そんなのいらない。
口先だけで友情語ってるバカはいざとなると真っ先に逃げる。
友情とるか自分をとるか?
そういう場面に遭遇したら自分をとるだろうに。
そんなやつが安っぽく友情語ってんじゃないわよ。
ああ。パスパス。
そういうゴタゴタは。
友人に相談するじゃなくて、結局決めるのは本人なの。
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