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永遠の愛を奪って
第8章 知らない方が幸せなこと



「青木くん!?あれ……、今日は終わるの早かったんだね」


いつもは玄関から現れるのに、今日は会社の反対側の道路からこちらに向かって歩いてきた。


しかも、コンビニに買い物に行っていたようで両手には袋を持っていた。


パッと見た感じ、その袋の中にはスポーツドリンクとサラダやおにぎりなど入っている。


「定時に終わってからすぐに会社を出たんだ」

「それ、どうしたの……?青木くんの今日の晩御飯?」


気になったことを聞いてみると、どうしてなのか青木くんは視線を逸らして気まずそうな表情をしていた。


「いや、葉月がちゃんとご飯を食ってねーみたいだから、お見舞いに行って様子見てこいって言われて……」


「えっ……。土嶋さんのとこに行くの……?」


「先輩に頼まれたから……、一応……」


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