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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去



「ええっ!?うん……。分かった……」


無邪気な笑顔をして言われたら断れない。

どうせだったらもっと丁寧に卵焼きを作ればよかった……。


三つ並んでいる卵焼きの中の形が綺麗な物をひとつ箸で摘まんだけれど、祐はまだお弁当を開けていないから置く場所がない。


これは食べさせて、っということ……?



「じゃあ……、口を開けてあーんして?」

「ありがとう」


落ちても大丈夫なように手を添えてそーっと祐の口元へと運んだ。


無事に運び終えた後は表情を変えずにもぐもぐと食べてくれている。


見た目は問題なく巻かれている卵焼きを食べてもらっている時、なんて感想を言われるのかドキドキしてその時を待った。



「小春って卵焼きは甘い派だったんだ?」


「えっ!?甘いのが普通じゃないの?」


「オレの家はだしと塩が効いてる感じ」


「へー……、そうなんだ」



「でも甘いのも美味いなって思ったから小春の料理が好きなのかも。……食べさせるところもエロくてよかったけど」


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