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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去



右の耳の上につけていた白い花の飾りがついたヘアピン。


付き合ってから少しでも祐に可愛いと思われたくて、会社でつけても大丈夫そうな物を選んでいた。


このヘアピンをつけてきて誰にも何も言われなかった。

でも一番褒めてもらいたい人に見つけてもらえたのが嬉しくて笑みがこぼれる。


「ほんとに!?花が好きだから嬉しい」


「そっか。小春の雰囲気って花みたいにふんわりとしていて見ていると癒されるから」


「花みたいだなんて初めて言われたよ」


「だから見つけると一緒にいたくなるんだよなー。付き合う前に穂並さんに話し掛けられた時、ラッキーだなって思ってたし」


「なんで?」


目を合わせて聞いてみると、祐は私の髪に触れながらちゅっと唇を重ねてきた。


特別な感触を感じている時に耳朶に親指を滑らせてくるからゾクゾクして鼓動が早くなる。


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