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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去



ご飯を食べ終えて、持参したウエットティッシュでテーブルを拭きながら聞いてみる。

秘密にしておこうとも話していないから、この事についてどう思っているのか疑問だった。


壁に飾ってある時計を見ると昼休みが終わるまであと二十分は残っている。

話すのには十分な時間があった。



「別にバレてもいいんじゃねーの?社内恋愛が禁止ってわけでもないんだし」


「いいの……?」



「穂並さんはもう知ってるけど周りの人に彼女がいるって思われてもどうってことないよ。それに彼氏がいないと思って小春を誘ってきたあの先輩にバレてもいいし」


「いいんだ……」


「うん」


ゴミ箱に使ったウエットティッシュを捨ててから再び椅子に座ると、祐は私の方へ距離を縮めて髪の毛を優しく触ってくる。


偶然にも誰もこの部屋に入って来ないから見られなくて済んでいるものの、こんな光景を他の誰かに見られてしまったらすぐでも怪しまれそうだ。


そんな中、髪に触れている祐の指が耳朶を掠ってくすぐったく思えた。


同時に胸や秘部を触られている時のような気持ち良さも感じて少しだけ淫らな気持ちが湧いてくる。



「つけてるヘアピン可愛いな。花のやつって小春にすごく似合う」


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